大学受験の世界史・日本史を勉強していると、
- 覚えることが多すぎて何から始めればいいかわからない
- 一度覚えたはずなのに問題になると答えられない
- 教科書を読んでいるのに点数が伸びない
- 世界史と日本史の効率的な勉強法を知りたい
このように悩むことがあります。
世界史・日本史で大切なのは、最初からすべてを完璧に暗記しようとすることではありません。
まず歴史全体の流れを把握し、問題演習によって自分の弱点を見つけ、覚えづらい部分を重点的に復習すること。
そして最終的には、解答を見ずに自力で答えを再現できる状態にすることが重要です。
私は、いわゆる偏差値30台から早稲田大学法学部に合格しました。
その後、約20年間にわたって大学受験の指導に携わり、世界史・日本史を含め、多くの受験生を指導してきました。

筆者が勤めていた予備校の2005年~2020年までの15年間の合格実績。
(選抜なしの誰でもか入れる予備校としては、立派と評価されていたり、職員も誇りを持って指導していました)

指導風景・環境など
(現在はオーナーが高齢を理由に他塾へ譲渡、移転し名前を変えて再出発しています)
この記事では、私自身の受験経験と約20年の受験指導経験をもとに、世界史・日本史の成績を伸ばすための具体的な勉強法を解説します。
この記事の結論
世界史・日本史は「最初から全部覚える」のではなく、
全体像を把握→問題演習→弱点発見→覚えづらい一割を重点復習→再度演習→自力で再現
という流れで勉強することが重要です。
世界史・日本史の勉強で最も大切なこと
世界史・日本史では、「覚える量が多いから、とにかく暗記する」という勉強になりがちです。
しかし、それだけでは効率が悪くなってしまいます。
私が受験指導で大切にしてきたのは、
「覚えづらい一割を探し続ける」
という考え方です。
歴史を繰り返し勉強していると、最初は覚えにくかった内容の多くが自然に頭に入ってきます。
すると、今度は「まだ覚えられていない部分」が見えてきます。
そこを重点的に復習するのです。
- 世界史・日本史の基本サイクル
- 1.まず世界史全体の流れを把握する
- 2.歴史全体を短時間で把握する
- 3.問題を解いて「覚えていない部分」を発見する
- 4.「覚えづらい一割」を見つける
- 5.世界史は「つながり」を意識して覚える
- 1.まず日本史全体の流れを把握する
- 2.問題演習を早めに取り入れる
- 3.日本史でも「覚えづらい一割」を探す
- 4.日本史も「流れ」と「因果関係」を意識する
- STEP1 まず全体像を把握する
- STEP2 問題を解く
- STEP3 間違えた原因を確認する
- STEP4 覚えづらい一割を探す
- STEP5 弱点を重点的に復習する
- STEP6 もう一度問題を解く
- STEP7 解答を自力で再現する
- 教科書を読むだけで終わる
- すべてを完璧に覚えてから問題を解こうとする
- 間違えた問題を放置する
- 正解したから覚えたと思い込む
- すべてを同じように復習する
- 世界史・日本史の勉強法を見直したら、次は「勉強のやり方」そのものを見直そう
- Q1.大学受験の世界史は何から勉強すればいいですか?
- Q2.大学受験の日本史は暗記だけで大丈夫ですか?
- Q3.世界史と日本史はどちらが難しいですか?
- Q4.歴史の問題集は何回繰り返せばいいですか?
- Q5.世界史・日本史の暗記が苦手なのですが、どうすればいいですか?
世界史・日本史の基本サイクル

おすすめしたいのは次の流れです。
全体像を把握する
↓
問題を解く
↓
間違えた問題を確認する
↓
覚えづらい一割を見つける
↓
そこを重点的に復習する
↓
もう一度問題を解く
↓
自力で答えを再現できるか確認する
このサイクルを繰り返すことで、単なる「知識の量」ではなく、実際の入試問題で得点できる力につながっていきます。
*大学受験全般の勉強法についてはこちら
→大学受験の勉強法を徹底解説|成績を伸ばす勉強の順番と科目別対策
世界史の勉強法
世界史は、国や地域、時代が複雑に絡み合っています。
そのため、最初から細かい用語を一つずつ暗記していくと、全体像を見失いやすくなります。
まずは歴史全体を把握することから始めましょう。
1.まず世界史全体の流れを把握する
世界史では、
- 古代
- 中世
- 近世
- 近代
- 現代
という時間の流れだけでなく、
- ヨーロッパ
- 中国
- イスラーム世界
- インド
- 東南アジア
- アメリカ
- アフリカ
など、地域ごとの動きも理解する必要があります。
最初から細かい用語を完璧に覚えるのではなく、
「この時代に世界で何が起きていたのか」
を把握することを優先しましょう。
2.歴史全体を短時間で把握する
私が生徒を指導するときに重視していたのが、最初から教科書や参考書を細かく読み込ませすぎないことです。
歴史の全体像を把握する段階では、できるだけ効率よく学習することを意識していました。
そのため、生徒には**『山川詳説世界史ノート』**を使わせることがありました。
私の指導では、教科書や参考書を最初から細かく読み込ませるより、まずこうした教材で歴史全体を短時間で確認させ、その後に問題演習へ進む方法を重視していました。
この方法のメリットは、
「全体を把握しながら、どこが自分の弱点なのかを見つけやすい」
ことです。
もちろん、これは『山川詳説世界史ノート』だけを使えばよいという意味ではありません。
教材選びには個人差があります。
大切なのは、自分が歴史全体を把握し、問題を解き、自分の弱点を発見できる教材の使い方をすることです。

3.問題を解いて「覚えていない部分」を発見する
世界史は、教科書やノートを読んでいるだけでは、本当に覚えているかどうかわかりません。
そこで、ある程度全体像を把握したら問題を解きます。
ここでは正解することだけが目的ではありません。
自分の弱点を発見することも大きな目的です。
問題を解いたら、
- 正解した問題
- 間違えた問題
- 迷って正解した問題
- まったく思い出せなかった問題
に分けてみましょう。
特に注意したいのが、**「たまたま正解した問題」**です。
入試では、偶然正解できる知識ではなく、必要なときに確実に思い出せる知識が必要だからです。
4.「覚えづらい一割」を見つける
世界史の勉強では、すべてを均等に復習する必要はありません。
何度やっても間違える人物名、用語、条約、出来事などがあります。
そこが、あなたにとっての「覚えづらい一割」です。
例えば、
- 似たような名前の人物
- 似たような条約
- 王朝の順番
- 宗教改革の細かな事項
- 中国史の制度
- イスラーム王朝の変遷
などです。
こうした部分を見つけたら印をつけておき、次の復習では優先的に確認します。
全部を何度も復習するのではなく、覚えづらい部分に時間を集中させる。
これが効率を高めるポイントです。
5.世界史は「つながり」を意識して覚える
世界史では、単語だけをバラバラに覚えるより、出来事同士をつなげて理解することが重要です。
例えば、
出来事
↓
原因
↓
結果
↓
その後の影響
という流れで考えてみましょう。
「なぜこの出来事が起きたのか」
「その結果、何が変わったのか」
まで考えることで、知識同士がつながりやすくなります。

日本史の勉強法
日本史も基本的な考え方は世界史と同じです。
ただし、日本史では日本国内の政治・社会・文化などの変化を時系列で把握することが特に重要になります。
1.まず日本史全体の流れを把握する
最初から細かい年号や人物名をすべて覚えようとする必要はありません。
まず、
- 原始・古代
- 中世
- 近世
- 近代
- 現代
という大きな流れをつかみます。
そのうえで、
「この時代には誰が政治の中心だったのか」
「社会はどのように変化したのか」
「前の時代と何が変わったのか」
を意識します。
2.問題演習を早めに取り入れる
日本史も、知識をすべて覚えてから問題を解く必要はありません。
ある程度全体を把握した段階で問題演習を始めます。
問題を解くことで、
「ここは覚えている」
「ここは曖昧」
「この人物とこの人物を混同している」
といった自分の弱点が見えてくるからです。
3.日本史でも「覚えづらい一割」を探す
日本史でも、何度勉強しても間違える部分があります。
例えば、
- 人物名
- 法令
- 制度
- 文化史
- 政治史
- 年代
- 似たような出来事
などです。
ここで重要なのは、
「自分が覚えられないことは何なのか」
を把握することです。
他の受験生が簡単に覚えられるかどうかは、それほど重要ではありません。
自分自身が何度やっても間違えるところこそ、重点的に復習すべきポイントです。
4.日本史も「流れ」と「因果関係」を意識する
日本史では、単純な用語暗記だけではなく、
なぜその政策が行われたのか
なぜその制度が生まれたのか
その結果、社会がどう変わったのか
を考えます。
例えば、
原因 → 政策・事件 → 結果
という形で整理すると、知識同士がつながりやすくなります。

世界史・日本史に共通する7つの勉強手順
ここまで世界史と日本史を分けて説明しましたが、基本となる勉強法は共通しています。
STEP1 まず全体像を把握する
最初から完璧を目指しません。
まず歴史全体をざっと見て、
「どこで何が起こっているのか」
を把握します。
STEP2 問題を解く
次に問題を解きます。
ここでは正解することだけでなく、
自分の弱点を発見すること
も大きな目的です。
STEP3 間違えた原因を確認する
間違えた問題について、
- 知らなかった
- 覚えていなかった
- 似た知識と混同した
- 問題文を読み違えた
など、原因を確認します。
STEP4 覚えづらい一割を探す
何度も間違えるところをチェックします。
ここが、あなたが優先的に勉強すべき部分です。
STEP5 弱点を重点的に復習する
全部を同じ時間かけて復習する必要はありません。
覚えづらいところを重点的に繰り返します。
これによって、勉強時間を効率的に使えます。
*大学受験の暗記法について詳しくはこちら
→大学受験の暗記法|覚えづらい一割を攻略する勉強法
STEP6 もう一度問題を解く
復習したら、もう一度問題を解きます。
ここで大切なのは、
「見ればわかる」ではなく「見なくても答えられる」
状態になっているかです。
STEP7 解答を自力で再現する
私が受験指導で特に重視してきたのが、再現性です。
授業を聞いて「わかった」。
解説を読んで「理解できた」。
それだけでは、入試本番で点数を取れるとは限りません。
重要なのは、
「解答用紙に、自分の力で答えを再現できるか」
です。
これは世界史・日本史だけではありません。
大学受験の勉強全体に共通する考え方です。

世界史・日本史の暗記が苦手な人へ
歴史の暗記が苦手だからといって、記憶力がないとは限りません。
むしろ、
覚えるべき場所を絞れていない
ケースがあります。
そこでおすすめしたいのが、
「覚えづらい一割を探し続ける」
という方法です。
最初は覚えられないことがたくさんあります。
しかし、何度も問題を解いていると、自然に覚えている部分が増えてきます。
すると、残った「覚えづらい部分」が見えてきます。
そこをさらに繰り返します。
この作業を続けることで、少しずつ知識の穴が埋まっていきます。
*大学受験の暗記法を詳しく解説、こちらの記事へ。
→大学受験の暗記法|覚えづらい一割を攻略する勉強法
間違えた問題は「得点力」に変えられる
歴史の勉強では、間違えた問題をそのままにしないことが非常に重要です。
間違いは、
「自分がまだ得点できない場所を教えてくれる教材」
とも考えられます。
間違えた問題を確認し、
- なぜ間違えたのか
- 正しい知識は何か
- どこが覚えづらいのか
- もう一度解いて正解できるか
を確認します。
そして、自力で正解できるまで繰り返します。
*大学受験の復習方法を詳しく解説、こちらの記事へ。
→大学受験の復習方法|間違えた問題を得点力に変える7つの手順
私自身が世界史で実践した勉強法
ここで、私自身の経験についても紹介します。
私は、いわゆる偏差値30台から早稲田大学法学部を目指しました。
世界史については、教科書と山川の問題集を使い、繰り返し問題を解くことで仕上げていきました。
特に大切にしていたのは、
一度やったら終わりにしないこと
です。
問題を解いて間違えたら、その部分を確認する。
そして、もう一度解く。
また間違えたら、もう一度確認する。
これを繰り返しました。
その結果、センター試験では英語と世界史で満点を取ることができました。
もちろん、これは私自身の経験であり、すべての受験生が同じ方法・同じ教材で同じ結果になるという意味ではありません。
ただ、私自身が受験生として実践し、その後の指導でも大切にしてきたのは、
「問題を解いて、自分の弱点を発見し、そこを重点的に潰していく」
という考え方です。

約20年の受験指導で感じた「成績が伸びる生徒」の共通点
私は約20年間、大学受験の指導に携わってきました。
その中で感じたのは、成績を伸ばす生徒は、必ずしも最初から記憶力が優れているわけではないということです。
むしろ、
「自分ができていないところを見つけ、それを放置しない」
生徒が強くなっていきます。
世界史・日本史でも同じです。
「今日は何ページ勉強した」
だけではなく、
「今日は何ができるようになったのか」
を確認してください。
そして、
「まだできないのはどこなのか」
を探してください。
それが、次に勉強すべき場所になります。
世界史・日本史の勉強でやってはいけないこと
教科書を読むだけで終わる
教科書を読むこと自体は重要です。
ただし、読むだけでは「本当に覚えているか」が確認できません。
必ず問題演習を組み合わせましょう。
すべてを完璧に覚えてから問題を解こうとする
これは効率が悪くなりやすい方法です。
ある程度全体を把握したら、問題を解いてください。
問題を解くことで、自分の弱点が見えてきます。
間違えた問題を放置する
一度間違えた問題は、あなたにとって重要な復習ポイントです。
そのままにせず、原因を確認してもう一度解きましょう。
正解したから覚えたと思い込む
「正解した=完全に覚えている」とは限りません。
たまたま正解した可能性もあります。
時間を置いてもう一度、自力で答えてみましょう。
すべてを同じように復習する
すでに完璧に覚えている内容ばかり復習する必要はありません。
覚えづらい一割に時間を使う。
これが効率的な勉強につながります。
世界史・日本史の勉強法をまとめると

世界史・日本史の勉強では、最初からすべてを完璧に覚える必要はありません。
おすすめしたい流れは、
①歴史全体を把握する
②問題を解く
③間違いを確認する
④覚えづらい一割を探す
⑤弱点を重点的に復習する
⑥もう一度問題を解く
⑦自力で答えを再現する
というサイクルです。
私自身も受験生時代にこの考え方で世界史を仕上げ、その後、約20年間の受験指導でもこの考え方を大切にしてきました。
歴史の勉強で重要なのは、
「どれだけ勉強したか」だけではありません。
「自分がまだできないところを、どれだけ発見して潰したか」
です。
世界史・日本史の勉強に迷ったら、ぜひ一度、
「覚えづらい一割を探し続ける」
という視点で、自分の勉強方法を見直してみてください。
そして、最終的な目標は、
「わかった」ではなく「自力で答えられる」こと。
これを意識して勉強を続ければ、歴史の知識は少しずつ得点につながる力へと変わっていきます。
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「覚えづらい一割を探し続ける」という考え方を、より詳しく解説しています。
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間違えた問題をどのように復習し、得点力へ変えていくのかを解説しています。
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世界史・日本史の勉強法を見直したら、次は「勉強のやり方」そのものを見直そう
世界史・日本史で成績を伸ばすためには、ただ勉強時間を増やすだけではなく、
「何を勉強するのか」
「どこを復習するのか」
「本当に自力で解けるのか」
を確認することが大切です。
今回紹介した、
全体像を把握する
→問題を解く
→弱点を見つける
→覚えづらい一割を攻略する
→自力で再現する
という流れを、ぜひ普段の勉強に取り入れてみてください。
FAQ
Q1.大学受験の世界史は何から勉強すればいいですか?
まずは細かい用語をすべて覚えようとするのではなく、歴史全体の流れを把握することから始めるのがおすすめです。その後、問題演習を行い、自分が覚えていない部分を見つけていきましょう。
Q2.大学受験の日本史は暗記だけで大丈夫ですか?
日本史では知識の暗記も重要ですが、単語だけを覚えるのではなく、出来事の原因や結果、時代の流れなどを理解することも大切です。問題演習を通して、知識を自力で使える状態にしていきましょう。
Q3.世界史と日本史はどちらが難しいですか?
一概にどちらが難しいとは言えません。世界史は地域や国家を横断した理解が必要で、日本史は政治・社会・文化などの知識を時系列で整理する必要があります。自分の得意・不得意や志望大学の出題傾向を考えて学習することが重要です。
Q4.歴史の問題集は何回繰り返せばいいですか?
「何回やれば終わり」という考え方より、間違えた問題を自力で正解できるようになったかを基準にすることをおすすめします。回数よりも、最終的に解答を再現できることが重要です。
Q5.世界史・日本史の暗記が苦手なのですが、どうすればいいですか?
すべてを同じように覚えようとするのではなく、何度やっても覚えにくい部分を見つけ、そこを重点的に復習してみてください。私がおすすめしているのは、「覚えづらい一割を探し続ける」という考え方です。

この記事を書いた人(まな坊)
大学受験指導経験約20年。
自身も受験生時代に偏差値30台から早稲田大学法学部に合格。
その後、予備校で大学受験生の指導に携わり、幅広い学力層の生徒を支援してきた。
勤務していたのは、1学年50〜60名ほどの小規模な予備校。入学時の学力による選抜を行わず、東大を含む国立大学の上位校、医学部、早稲田・慶應などへの合格者を送り出してきた。
自身の受験経験と約20年間の指導経験をもとに、大学受験の勉強法や学習サービスの活用方法を発信している。
