大学受験の現代文の勉強法|筆者の一番言いたいことをつかむ7つの手順

大学受験

大学受験の現代文は「センス」だけで決まるわけではありません

「現代文は何となく読めるけれど、問題になると間違えてしまう」

「勉強しているのに現代文の成績が上がらない」

「現代文はセンスが必要なのでは?」

大学受験の現代文について、このように悩んでいる高校生は少なくありません。

しかし、現代文は単なる「読書量」や「センス」だけで決まる科目ではありません。

大切なのは、文章を読んだときに、

「この文章で、筆者は一番何を言いたいのか?」

を考えながら読むことです。

私は、偏差値30台から早稲田大学法学部に合格し、その後、約20年間にわたって大学受験の指導に携わってきました。

その中で大切にしてきたのが、「理解したつもり」で終わらず、自分の力で答えを再現できるようにすることです。

現代文でも同じです。

文章を読んで「何となくわかった」で終わるのではなく、筆者の主張を自分の言葉で説明できるところまで持っていく。

この記事では、そのための現代文の勉強法を7つの手順に分けて解説します。

先に結論を言うと、現代文の勉強では「筆者の一番言いたいこと」を探しながら文章を読む習慣を身につけることが重要です。


大学受験の現代文の勉強法|まずは全体像を理解しよう

現代文の成績を伸ばすためには、ただ問題をたくさん解けばよいわけではありません。

おすすめしたい基本的な流れは次の7段階です。

  1. 文章全体のテーマをつかむ
  2. 筆者の主張を探しながら読む
  3. 段落ごとの役割を考える
  4. 具体例と筆者の主張を区別する
  5. 文章を自分の言葉で要約する
  6. 設問の答えを本文から探す
  7. 間違えた問題を自力で解き直す

この順番を意識するだけでも、現代文に対する取り組み方はかなり変わります。

なお、大学受験全体の勉強の進め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
*「大学受験の勉強法」
→ 「大学受験の勉強法を徹底解説|成績を伸ばす勉強の順番と科目別対策」


1.文章全体のテーマをつかむ

現代文を読むとき、いきなり細かい部分を理解しようとする必要はありません。

まずは、

「この文章は何について書かれているのか?」

を考えます。

たとえば、

  • 教育について
  • 科学について
  • 社会について
  • 言語について
  • 人間関係について
  • 芸術について

など、文章の大まかなテーマを把握します。

ここで重要なのは、最初から完璧に理解しようとしないことです。

「この文章は○○について話しているな」

という程度で構いません。

全体のテーマが見えてくると、その後の文章が読みやすくなります。


2.「筆者の一番言いたいことは何か?」を探しながら読む

ここが、私が現代文の勉強で特に大切だと考えている部分です。

文章を読みながら、常に、

「この著者の一番言いたいことは何だろう?」

と考えます。

もちろん、文章のすべてが筆者の主張そのものではありません。

筆者は、

  • 問題提起
  • 一般的な考え方の紹介
  • 具体例
  • 他人の意見
  • 反対意見
  • 筆者自身の意見
  • 結論

などを組み合わせながら文章を書いています。

だからこそ、文章の情報をすべて同じ重要度で覚えようとすると、かえって読みにくくなります。

「筆者が最終的に何を伝えたいのか」

という軸を持って読むことが重要です。


3.段落ごとの役割を考える

文章を読むときには、段落にも注目します。

例えば、

  • 第1段落:問題提起
  • 第2段落:一般的な考え
  • 第3段落:具体例
  • 第4段落:反対意見
  • 第5段落:筆者の主張
  • 第6段落:結論

というように、段落にはそれぞれ役割があります。

すべての段落を同じように読むのではなく、

「この段落は何のために書かれているのか?」

と考えてみてください。

これができるようになると、文章全体の構造が見えやすくなります。


4.具体例と筆者の主張を区別する

現代文でよくある失敗が、具体例を筆者の主張だと思ってしまうことです。

筆者は自分の考えを説明するために、

  • 自分の経験
  • 歴史上の出来事
  • 社会の事例
  • 調査結果
  • 他人の意見

などを紹介することがあります。

しかし、それらは必ずしも「筆者が一番伝えたいこと」ではありません。

具体例を読んだら、

「この具体例を使って、筆者は何を説明したいのか?」

と考えてください。

この視点を持つと、文章の表面的な情報に引っ張られにくくなります。


5.文章を自分の言葉で要約する

現代文の力を伸ばすうえで、ぜひ取り入れてほしいのが「要約」です。

私自身、現代文を学ぶ際には、小論文問題集などを使ってさまざまな文章を読み、内容をまとめる練習をしていました。

いろいろなテーマの文章を読み、

「結局、この文章で筆者は何を言いたいのか?」

を考えて、自分なりにまとめます。

これは現代文の読解力を鍛えるうえで非常に役立ちます。

最初から長い文章を完璧に要約する必要はありません。

まずは、

「この文章は○○について述べていて、筆者は△△と考えている」

という程度でも構いません。

慣れてきたら、

  • テーマ
  • 問題提起
  • 筆者の主張
  • その理由
  • 具体例

などを整理してみましょう。


6.設問の答えは「本文から探す」

現代文の問題で重要なのは、自分の感想で答えないことです。

特に選択問題では、

「自分はこう思う」

ではなく、

「本文のどこに、その答えの根拠があるのか?」

を考えます。

例えば選択肢で迷ったときには、

  • 本文に書いてあるか
  • 本文と矛盾していないか
  • 本文に書いていない内容を勝手に加えていないか
  • 筆者の主張と一致しているか
  • 一部分だけを極端に解釈していないか

を確認します。

現代文の選択肢は、もっともらしく見える文章が並んでいます。

だからこそ、「何となく正しそう」という感覚ではなく、本文を根拠にして判断することが重要です。


7.間違えた問題を自力で解き直す

最後に、私が大学受験の勉強全般で特に重視していた「再現性」についてです。

問題を解いて答え合わせをしただけでは、十分な復習とは言えません。

重要なのは、

「次に同じような問題が出たとき、自分一人で正解できるか?」

です。

間違えた問題については、

  1. もう一度問題を解く
  2. 自分が選んだ答えを確認する
  3. 正解の根拠を本文から探す
  4. なぜ自分の答えが間違っていたのか確認する
  5. 正解に至る考え方を整理する
  6. 時間を置いてもう一度解く
  7. 自力で正解を再現できるか確認する

という流れで復習します。

これは現代文に限らず、大学受験の勉強全体で重要な考え方です。

詳しい復習方法については、こちらの記事も参考にしてください。
*「大学受験の復習方法」
→ 「大学受験の復習方法|間違えた問題を得点力に変える7つの手順」


私が現代文で大切にしていた「再現性」

私は大学受験の勉強で、**「再現性」**を非常に大切にしていました。

授業を聞いて、

「なるほど、わかった」

と思うだけでは十分ではありません。

大切なのは、

「実際の試験で、自分一人で答えを出せるか?」

です。

これは現代文でも同じです。

例えば、

「この問題は筆者の主張を問われている」

と解説を聞いて理解するだけではなく、

次に同じような文章を読んだときに、

  • 筆者の主張を探せる
  • 具体例と主張を区別できる
  • 本文から根拠を探せる
  • 選択肢を比較できる
  • 自分で正解を選べる

ところまでできるようにする。

これが私の考える現代文の「再現性」です。


現代文は「センスがないから無理」ではない

現代文が苦手な高校生の中には、

「自分には現代文のセンスがない」

と考えてしまう人がいます。

しかし、最初から文章を正確に読める人ばかりではありません。

むしろ、

どこに注目して文章を読むのかを決めること

が重要です。

例えば、

「筆者の一番言いたいことは何か?」

という視点を持つだけでも、文章の読み方は変わります。

さらに、

「この段落の役割は何か?」

「この具体例は何を説明するために使われているのか?」

「この選択肢の根拠は本文のどこにあるのか?」

と考える。

こうした読み方を繰り返すことで、少しずつ文章の構造が見えてきます。


現代文の問題集は何回解けばいい?

現代文の問題集は、単純に「何回解けばいい」と決める必要はありません。

重要なのは、自力で正解を再現できるかどうかです。

1回解いて正解した問題でも、

「なぜ正解なのか説明できない」

のであれば、まだ十分に身についていない可能性があります。

反対に、間違えた問題でも、

  • 間違えた原因がわかる
  • 正解の根拠を説明できる
  • もう一度解いて正解できる

のであれば、確実に力になっています。

つまり、回数よりも再現できる状態になったかを基準にしましょう。


現代文の成績が上がらないときに見直したいこと

現代文の成績が伸び悩んでいるなら、次の点を確認してみてください。

「何となく」で選択肢を選んでいないか

「こっちのほうが正しそう」という感覚だけで選んでいないでしょうか。

本文に戻り、根拠を探しましょう。

筆者の主張を考えずに読んでいないか

文章を最初から最後まで読むだけではなく、

「結局、筆者は何を言いたいのか?」

を常に意識します。

解説を読んで終わっていないか

解説を読んで理解したら、もう一度自分で解いてみましょう。

文章を要約する練習をしているか

読んだ文章を自分の言葉でまとめることで、理解度を確認できます。

間違いの原因を確認しているか

「不注意だった」で終わらせず、

「本文のどこを読み違えたのか」

まで確認します。


現代文の勉強でやってはいけないこと

問題数だけを増やす

10問、20問と大量に解いても、間違えた原因を放置していれば成績は伸びにくくなります。

重要なのは問題数ではなく、1問から何を学んだかです。

解説を読んで「わかった」で終わる

解説を読めば理解できるのは当然です。

本当に確認したいのは、

「解説を閉じた状態でも、自分で答えを出せるか?」

です。

自分の感覚だけで選択肢を判断する

現代文では、自分の常識や感想よりも本文が優先されます。

必ず本文に根拠を探しましょう。


現代文の勉強法を実践するなら「読む→考える→説明する」

ここまでの内容をまとめると、現代文の勉強では次の流れを意識してください。

読む

↓

文章のテーマをつかむ

↓

考える

「筆者の一番言いたいことは何か?」

「この段落にはどんな役割があるのか?」

「この具体例は何を説明しているのか?」

↓

答える

本文の根拠をもとに設問に答える

↓

説明する

なぜその答えになるのか、自分の言葉で説明する

↓

再現する

時間を置いて、もう一度自力で解く

このサイクルを繰り返していきましょう。


まとめ|現代文は「筆者の一番言いたいこと」を探すことから始めよう

大学受験の現代文で大切なのは、単に文章を読むことではありません。

「筆者は、この文章を通して何を一番伝えたいのか?」

を考えながら読むことです。

今回紹介した7つの手順をもう一度確認しておきましょう。

  1. 文章全体のテーマをつかむ
  2. 筆者の主張を探しながら読む
  3. 段落ごとの役割を考える
  4. 具体例と筆者の主張を区別する
  5. 文章を自分の言葉で要約する
  6. 設問の答えを本文から探す
  7. 間違えた問題を自力で解き直す

私自身、偏差値30台から早稲田大学法学部に合格するまでの勉強や、その後の約20年間の受験指導を通して、**「理解したことを実際の答案で再現できるようにする」**ことを大切にしてきました。

筆者が勤めていた予備校の2005年~2020年までの15年間の合格実績。
(選抜なしの誰でもか入れる予備校としては、立派と評価されていたり、職員も誇りを持って指導していました)

指導風景・環境など
(現在はオーナーが高齢を理由に他塾へ譲渡、移転し名前を変えて再出発しています)

現代文でも同じです。

「わかった」で終わらず、

「自分で読んで、自分で考えて、自分で正解を再現できる」

ところまで練習してください。

現代文は、読み方を変え、正しい方法で演習と復習を繰り返すことで、得点力を伸ばしていける科目です。

大学受験全体の勉強法について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
*「大学受験の勉強法」
→ 「大学受験の勉強法を徹底解説|成績を伸ばす勉強の順番と科目別対策」


大学受験の勉強法をもっと詳しく知りたい方へ

現代文だけでなく、英語・数学・国語・社会など、大学受験では科目ごとの勉強法だけでなく、勉強する順番や復習の仕方、苦手分野のつぶし方も重要です。

大学受験全体の勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶ 大学受験の勉強法を徹底解説|成績を伸ばす勉強の順番と科目別対策


FAQ

Q1.大学受験の現代文は何から勉強すればいいですか?

まずは文章を読むときに「筆者の一番言いたいことは何か?」を考える習慣をつけましょう。そのうえで問題演習を行い、間違えた問題を本文の根拠まで確認しながら復習することが大切です。

Q2.現代文はセンスがないとできませんか?

現代文はセンスだけで決まる科目ではありません。文章のテーマ、筆者の主張、段落の役割、具体例と主張の違いなどに注目して読む練習をすることで、読解力を伸ばしていくことができます。

Q3.現代文の問題集は何回解けばいいですか?

回数だけを基準にする必要はありません。重要なのは、正解の理由や本文の根拠を理解し、時間を置いても自力で正解を再現できる状態にすることです。

Q4.現代文の選択肢をいつも2つまで絞れますが、最後に間違えてしまいます。どうすればいいですか?

選択肢の印象だけで判断せず、それぞれの選択肢を本文の根拠と照らし合わせてください。「本文に書いてあるか」「本文と矛盾していないか」「勝手な解釈が加えられていないか」を確認すると、正解を選びやすくなります。

Q5.現代文の文章は要約したほうがいいですか?

はい。文章を自分の言葉で要約することで、筆者の主張を本当に理解できているか確認できます。最初は短くてもよいので、「この文章で筆者が一番言いたいことは何か」をまとめてみましょう。


この記事を書いた人(まな坊)
大学受験指導経験約20年。
自身も受験生時代に偏差値30台から早稲田大学法学部に合格。
その後、予備校で大学受験生の指導に携わり、幅広い学力層の生徒を支援してきた。
勤務していたのは、1学年50〜60名ほどの小規模な予備校。入学時の学力による選抜を行わず、東大を含む国立大学の上位校、医学部、早稲田・慶應などへの合格者を送り出してきた。
自身の受験経験と約20年間の指導経験をもとに、大学受験の勉強法や学習サービスの活用方法を発信している。

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